高校に入った時点で衛生看護科を選ぶと、他の方法よりも早めに、国家試験の受験資格を得ることができるので、一番早く、看護師の資格を得ることができるでしょう。
ただし、途中で看護師以外の職業に就きたくなっても変更するのは簡単ではありません。
また、試験を受けるまでには最短5年でいいのですが、準備期間が足りないために勉強時間や実習をする時間が足りずに合格が難しいという欠点もあるでしょう。
看護師の国家試験は、1年に1度行われます。
看護師の人数の不足が問題となっているわが国にとっては良いことに、ここ数年の看護師資格試験に合格する確率はおよそ90%とかなり高い水準を保ち続けています。看護師の資格のための国家試験は、大学入学のような落とすための試験ではなく、一定のラインを超過できれば合格を勝ち取ることのできる試験です。
昨今は高齢化社会が進み、看護師は福祉施設などでもニーズが増加傾向にあるのです。
また、大手の会社になると看護師が医務室などにもいて、ストレスといった精神面のケア、もしくは、健康診断や健康面での相談を実施しています。
こういった場合には、社員としてその会社に入社することもあるようです。
看護師の勤務形態というものは、他の職種と比較すると特殊であり、就職先によっても変わってきます。
現場では一般的に、2交代制とか3交代制のシフトで勤務が組まれていることが多いです。2交代制で約3割、3交代制では約7割となっており、3交代制の病院の方が多いといえます。ですが、2交代制の方が休みが取れるため、2交代制の方を求める看護師も多いでしょう。
看護士の求人情報は豊富にありますが、希望に沿う条件での求人があるとは言えません。看護師の資格を所持している方でとにかくどこでもいいから就職したいと思っている方は少ないです。できれば給料が高額で、職場環境が良く、夜勤がないところに勤めたいと思っている方が多いでしょう。
求める条件に合う転職先で働くためには、しっかり情報を集めることが重要でしょう。
看護師の働き先といえば、病院と想像するのが普通でしょう。しかし、看護師の資格を活用できる職場は、病院以外にもいっぱいあります。保健所で保健師の方と連携して、地域の住民の様々なヘルスケアをするのも看護師の務めです。
それと、福祉施設には医師常駐のところは少なく、大概の医療行為を看護師が行います。看護師国家試験に合格するよりも、断然、看護学校を卒業する方が難しいと思う人も多いといわれています。
看護学校は大変厳しく、レポートが遅れてしまったり、試験に通らなかったなどのちょっとしたことでも留年してしまうようです。
それほどに厳しい学校を卒業し、国家試験もパスした方には、ぜひ看護師として、現場に出て欲しいですね。全国での看護師年収は平均437万円程度です。
ですが、国立、私立、県立などの公立病院で働いている看護師は、公務員勤務であるため、年収は平均593万円ほどになるのです。公務員看護師は給料のアップ率も民間病院よりも高く、福利厚生の点でも充実しているのです。準看護師の場合であると、看護師よりも平均年収が70万円くらい低いでしょう。
産業看護師とは一般企業で働く看護師をいいます。
看護師といったら病院やクリニックと結びつける人がほとんどですが、医務室が置かれている企業もあり、そこで働いている人もいます。仕事の中身、役割といったことは勤務する会社によって色々ですが、従業員の健康を守って、管理していくのは必ずすることだと思います。
看護師の資格を得るためには、何通りかの道があります。看護師免許を手にするためには、国家試験を受ける必要がありますが、いきなりは試験を受けさせてもらえません。受験資格を手にするために看護専門学校と看護系短大(いずれも3年間)、看護系大学のうち、どれかの学校で、看護を学ぶことが必要なのです。